【中学受験の疑問】なぜ「母親の狂気」となってしまうのか?

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

中学受験カウンセラーの野田英夫です。

今回のテーマは、

「なぜ中学受験は“母親の狂気”となってしまうのか?」

中学受験の現場に長く身を置いている私ですが、このテーマは非常に繊細であり、同時に、避けては通れない問題だと認識しております。

多くのお母様方が、わが子のために必死になる中で、気がつけば笑顔が消え、ご家庭での怒声が増え、周囲から「少し普通ではない」と言われてしまう。

■なぜ、このような状況が起きてしまうのでしょうか?

なぜ「母親の狂気」となるのか?

中学受験を経験されたご家庭では、「うちは母親が完全におかしくなっていた」と、数年後に笑って話すことも少なくありません。

では、なぜそのような状態に陥ってしまうのか?

原因は、主に以下の3点です。

① 自分が「受験の責任者」になってしまうから

中学受験は、お子様が主役であるとはいえ、実際に受験の進行を担っているのは保護者、特に母親であることが多いのが実情です。

そのため、塾の選定、家庭学習の管理、模試の分析、志望校選び……気づけば、受験のすべてを背負いこむ「プロジェクトマネージャー」と化してしまうのです。

② 子どもを「成果物」として見てしまうから

最初は「この子に合った学校を探したい」という純粋な思いだったはずが、気づけば「この偏差値では不十分」「この成績で●●中学なんて無理」と、合格実績を意識する塾や周囲の価値観に飲まれてしまう。

わが子が「プロジェクトの成果物」になってしまうのです。

③ 孤独だから

最も大きな原因かもしれません。多くのお母様が、この中学受験という戦いを一人で戦っています。

ご家庭内で夫の理解が得られない。ママ友はライバルと化してしまう。塾は忙しすぎて親身になってくれない。

「誰にも相談できない」

「誰もわかってくれない」

この孤独が、心のバランスを崩していくのです。

■では、どうすればいいのか?

〜3つの“我を取り戻す”方法〜

このような状況から抜け出すためには、どうすれば良いのでしょうか?

私は以下の3つの方法を提唱しています。

1. 「目的」を忘れないこと

このブログでも何度も書いていることです。

“目的”を明確にすること。

「なぜ中学受験をするのか?」

「何のために、その学校を目指すのか?」

偏差値だけでなく、お子様の将来を深く考えてください。

ご自身とご家族にとって、意味のある選択になっているかどうか。その原点を見失うと、「狂気」は生まれます。

2. 「他人の正解」を捨てること

中学受験は、比較の連続です。

「〇〇くんは偏差値65」

「△△ちゃんは塾のクラスが上がった」

SNSを見れば、自慢話や盛られた情報があふれ、不安と焦りばかりが募ります。

しかし、そのお子様とあなたのお子様は別の人間です。

「他人の成功」は、ご自身の家庭の「失敗」ではありません。まったくの別ものなのです。

ご家庭にとっての「正解」は、ご自身たちで作り出すものです。

3. 「チーム戦」にすること

孤独は、「狂気」の温床です。

だからこそ、“家族のチーム戦”にしてください。

父親も巻き込む。祖父母がいれば、話を聞いてもらう。

そして、お子様にも「仲間」としての自覚を持たせる。

「家族で乗り越えるものだ」と認識できれば、母親ひとりの負担は大きく軽減されます。

■最後に

子どもは「あなたの笑顔」が好きなんです。

あなた様が不機嫌でピリピリしていると、お子様は必ず感じ取っています。

成績よりも、受験結果よりも、お子様にとって一番の支えは「お母様が笑顔でいること」です。

中学受験が“狂気”とならないように、

 ・目的を見失わないこと

 ・比較をやめること

 ・孤軍奮闘にならないこと

この3つを忘れずにいてください。

中学受験は、本来、家族の未来を拓くプロジェクトであるべきなのですから。

もし、これらの課題に直面し、具体的な解決を希望されるようでしたら、早慶ゼロワンの「ワンストップ個別指導」も選択肢の一つとしてご検討ください。

学力伸長に必要な4つのステップである「授業」「演習」「宿題」「質問」などすべてを塾で完結させることにより、保護者様の負担を最小限に抑えた体制を整えております。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

では、また!

中学受験カウンセラー野田英夫でした。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です