【中学受験の疑問】なぜウチの子は「勉強しなさい!」と言わないと勉強しないのか?
皆さん、こんにちは
中学受験カウンセラー野田英夫です。
「どうしてうちの子は、自分から勉強しないんだろう?」
「勉強しなさい!と言われないと、机に向かわないんです…」
こんなお悩みは、中学受験生を抱える多くのお母さまが抱える共通の悩みかもしれません。
今回は、お子さんが自分から勉強するようになるための「本質的なモチベーション」について、わかりやすいようにお話ししたいと思います。
【「意思」や「モチベーション」に頼っていたら続かない】
大人であっても、何かを始めるとき「よし、やるぞ!」という意思やモチベーションに頼りがちです。
しかし、ダイエットなど、意思の力だけで継続するのは非常に難しいものです。
例えば、ダイエットで「5キロ痩せるぞ!」と目標を立てたとします。
目標を達成するために「毎日走ろう」と決めても、体調が悪かったり、雨が降ったりすれば、走らなくても何も支障はありません。走らなかったことで何か問題が起こることではありません。
また、「今日は疲れたから甘いものを食べよう」と誘惑に負けてしまうこともあるでしょう。
日常生活には何も問題がないため、次第に「今日もいいか」とサボってしまうのです。意思やモチベーションだけに頼っていると、うまくいかないのはこうした理由があるからです。
毎日の漢字練習や計算練習も同じです。今日は疲れたから、明日やればいいか。
漢字練習や計算練習を一日休んだところで、すぐに何か困ることがあるわけではありません。
お母さんから叱られることはあるかもしれませんが、それ以外に何か支障があるわけではないのです。
大人でも、太りすぎや不健康な食生活が原因で病気になり、医師から「このままでは健康を害する(糖尿病など)ので、食事や運動を見直さないと命に関わります」と宣告されたら、多くの人はきっぱりとやめるはずです。
その行動を続けることが、自分にとって「命を脅かす」という明確な危険性を持つからです。
【本質的なモチベーションは「目的」から生まれる】
では、どうすれば継続できるようになるのでしょうか。
それは、その行動に「本質的なモチベーション」があるかどうかにかかっています。
この本質的なモチベーションとは、ブログで私がよくお伝えしている「目的」のことです。
「なんのために中学受験をするのか?」
「なぜ、その学校に行きたいのか?」
この「目的」が明確になっていれば、お子さんは自分から行動するようになります。
受験が「自分ごと」になっている状態、私はこれを「自分受験」と呼んでいます。
お子さんの心の中に「将来〇〇になりたいから、この学校でこんな勉強をしたい」という明確な目的が芽生えれば、親が「勉強しなさい!」と声をかけなくても、自ら机に向かうようになるのです。
【「習慣化」こそが成功への道】
しかし、先にも申し上げた通り、人間は意思の力だけで行動を続けるのが苦手です。そこで大切になるのが、勉強を「習慣化」することです。
「習慣化」とは、「仕組化」することです。
では、「仕組化」するためには?
①毎日やる
漢字練習でも計算練習でも、毎週やったり、2日に1回やったりするのではなく、毎日やることが重要です。
毎日続けることで、やらないと「何か気持ち悪い」と感じるように、やがて歯磨きのように意識しなくてもできるようになります。
②短時間からはじめる
最初は無理のない範囲で始めましょう。
毎日たった3分でも構いません。
3分が習慣化されたら、5分に伸ばし、さらに10分に伸ばしていけばいいのです。
この「毎日少しずつ」が、大きな成果につながる習慣の第一歩です。
勉強を「仕組み化」し、習慣に落とし込むこと。
勉強が「習慣化」されれば、意思に頼る必要はありません。
これこそが、お子さんが自分から勉強するようになるための、最も確実な方法なのです。
そして、お子さんが「なぜ勉強するのか」「なぜ中学受験するのか」という目的を見つけられるよう、ぜひ、日々のコミュニケーションを大切にしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
では、また!
中学受験カウンセラー野田英夫でした。