【中学受験の疑問】なぜ共働き家族では中学受験は成功しないのか?
皆さん、こんにちは
中学受験コンサルタントの野田英夫です。
今回は、多くのお母さま方が悩まれているテーマ、
「共働き家族の中学受験」についてお話ししたいと思います。
共働きのご家庭で中学受験を目指す皆さん、塾の宿題管理や勉強の進捗チェック、過去問対策…仕事と両立しながらの学習マネジメントに、心がすり減っていませんか?
実は、いまの中学受験のシステムでは、
「親の勉強フォローがなければ合格は難しい」という前提があります。
そして、この「勉強のフォロー」は親の責任であり、塾は責任転嫁していると言っても過言ではありません。
【「親の受験」と化した中学受験】
塾の先生から「お母さんもフォローしてください」と言われた経験はありませんか?
これは、塾が子どもの成績不振を親のせいにしているようなものです。
たとえば、以前ご相談いただいたお母さまは、毎晩、塾から帰ってきたお子さんの授業内容を、自分がもう一度教え直していると話されていました。
お子さんが授業についていけていないために、家庭で「親塾」をせざるを得ない状況でした。
しかし、そのお母さまは仕事で疲れており、親子ケンカが絶えず、心が休まる暇がないと打ち明けてくださいました。
このように、中学受験は親が大きな負担を強いられる現実があります。
これは、大手集団塾のビジネスモデルが、上位2割の優秀生に合わせて授業を進める「放置プレー」と化しているからです。
まともに授業についていけるのは上位2割程度の優秀生だけであり、残りの8割の生徒の親は「授業フォロー」が必須となります。
しかし大多数のお子さんにとって、この「親塾」は親子関係の悪化や子どもの自己肯定感の低下を招く「百害あって一利なし」の行為です。
さらに、中学受験にかかる経済的な負担も軽視できません。
たとえば、以前ご相談いただいた共働きの家庭のお父さん(Yさん)は、中学受験にかかる費用について、低学年時の月謝しか把握していませんでした。
しかし、実際の小学6年生の年間費用は、大手塾だけでも130万円から180万円にも上ります。
さらに、成績不振を補うために、塾の6割以上の生徒が個別指導や家庭教師を併用しており、それが高額な「課金ゲーム」へと繋がっています。
そして、Yさんは受験が終わって通帳を確認したら、残高が「17円」になっていたと明かしてくれました。
このエピソードが物語っているように、中学受験は経済的にも親が大きな負担を強いられる現実があります。
【精神的なストレスも増幅させる「負のループ」】
時間やお金だけでなく、精神的なストレスも大きな問題です。
塾が煽る「過剰な競争」は、保護者の心にも重くのしかかります。
以前、夏期講習を頑張ったにもかかわらずクラス落ちしてしまったというお母さまからご相談をいただきました。
仲のよかったお友だちのお母さんから、「ねぎらい?なぐさめ?自慢?マウント?」
ともとれる言葉をかけられ、ひどくショックを受けたと話されていました。
これは、塾の「負のループ」にまんまとハマってしまっている典型的な例です。
共働き家庭では、ただでさえ時間がない中で、このような精神的な疲弊が勉強の妨げになってしまいます。
【共働き家庭 成功のカギ】
では、共働き家庭では中学受験は諦めるしかないのでしょうか?
そんなことはありません。
中学受験の成功は、親がどれだけ時間と労力をかけたかだけでは決まりません。
塾側に有利なシステムに惑わされず、幸せな中学受験を目指していきましょう。
そのためには、お子さん自身が「自分受験」という意識を持ち、主体的に勉強に取り組めるかどうかがカギとなります。
共働きのご家庭では、「どうして中学受験するのか」を明確にし、家族で目的の共有をすることです。
そして、それを達成するためのあくまでも「手段」として、塾を賢く活用することです。
けっして塾に振りまわされてはいけません。
まずは中学受験の「目的」を明確にし、家族で「共有」すること。
これが、共働き家庭でも幸せな中学受験を成功させるための唯一の方法です。
ちなみに、早慶ゼロワンの「ワンストップ個別指導」は、授業から学習管理、進路指導まで全てを塾で完結させるシステムです。
共働きのご家庭でも、親の負担を最小限に抑え、親子ケンカが減り、家族の笑顔が増えた、と感想を多くいただいております。
ご興味ありましたら、一度、お問い合わせください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
では、また!
中学受験コンサルタントの野田英夫でした。