【中学受験の疑問】中学受験の合否って、どうやって決まるの?― これを知れば、不安は手放せます ―

こんにちは。中学受験カウンセラー野田英夫です。
お母さんから、よくこんなご相談をいただきます。



「塾では下のクラスなんです…」
「偏差値が志望校に届いていなくて…」
「これではもう合格は難しいですよね?」

胸がギュッとなるような不安。
そのお気持ち、痛いほど分かります。



でも――大丈夫です。

実は、中学受験の合否が決まる仕組みは、想像以上にシンプルで、とてもフェア。
そして、その仕組みを正しく理解すれば、今の不安は「希望」に変わります。




■ 合否のルールは驚くほどシンプル
中学受験は、塾のクラス順位や模試の偏差値で合否が決まるわけではありません。
決め手はただひとつ。
「本番の入試で合格点を取ること」
これだけです。
裏技も特別ルートもありません。


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■ ほとんどの学校が採用している“3ステップ”

ほぼすべての中学校で、合否は次の手順で決まります。

1.受験生全員の点数(4科合計など)を出す
2.高い順に並べる
3.募集定員の人数までを合格にする

例えば、定員が200人なら、上位200人が合格。
ただそれだけです。

学校は公平に、機械的に、点数順で合否を決めます。
感情や塾のクラス順位、偏差値は、そこには一切入りません。




■ ここで知っておきたい現実

多くのご家庭は、サピックスや早稲田アカデミー、四谷大塚などの大手集団塾に通っています。
もちろん、そうした塾は実績もあり、総合力を伸ばすにはとても優れています。

ただし――授業は一斉で、内容も一律。
言い方は少しきついかもしれませんが、「全員同じ型にはめる」指導です。

その結果、授業内容は、幅広く、かつ難関な方向に偏り、
お子さんの志望校に特化した対策は後回しになってしまいがち。

つまり、総合力はつくけれど、
「志望校の入試本番で合格点を取るための授業」にはなっていません。




■ ライバルは「他の子」じゃない

中学受験は、誰かを蹴落とす戦いではありません。

本当のライバルは――
「昨日の自分」です。

周りを気にするより、
「自分の点数を1点でも上げる」ことに集中してください。

偏差値やクラス順位は、あくまで目安です。
偏差値が足りなくても、本番でしっかり準備した問題が出て、力を発揮できれば、
逆転合格は十分に可能なのです。
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■ 最後にお伝えしたいこと

お母さん、どうか覚えておいてください。
中学受験のゴールは、「本番で合格点を取ること」。
それ以外はすべて通過点です。

大手集団塾は、確かに総合力を伸ばすには優れています。
しかし、その授業はあくまで一斉で一律
志望校に必要な問題傾向や得点戦略までは、十分にカバーできません。

だからこそ必要なのは――
志望校からの逆算学習です。
1. 志望校の入試問題を分析する
2. 必要な得点力と出題傾向を明確にする
3. その差を埋めるための勉強計画を立て、日々の学習に反映する

この流れを加えるだけで、合格可能性は大きく変わります。

模試の判定や塾のクラス分けに一喜一憂している時間は、正直もったいない。
それよりも、「志望校で得点するための勉強」にシフトしてください。

お子さんの努力は、正しい方向に積み上げれば、必ず未来につながります。
そして、その未来は、思っている以上に近くまで来ています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



では、また!
中学受験カウンセラー野田英夫でした。


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